少額から始める株式投資 インデックス投資で株式投資の経験を積み勉強しよう! 

株式投資を始めてみたいけど、まとまったお金が必要なのではと思う方もいらっしゃると思います。

そこで、少額から始められ、ある程度リスクも抑えられる株式投資の仕方を紹介したいと思います。

株式投資を始めるのにおすすめの本や、証券会社、投資信託も紹介したいと思います。

今回の投資方法で少額から株式投資の経験を積むことができ、そのことで経済ニュースや金融に関する知識を学ぶきっかけにもなるのでとてもおすすめです!

おすすめの投資法:インデックス投資

株式投資というと個別銘柄の購入をイメージされる方も多いと思います。

私がおすすめするのでは個別銘柄の購入ではなく、インデックスに連動した投資信託(ファンド)の購入です。

インデックスとは、日本で言えば日経平均株価TOPIXのような指数のことです。

このようなインデックスに連動した投資信託がインデックスファンドと呼ばれています。

また、投資信託とはたくさんの投資家から集めたお金を一つの大きな資金として運用のプロが運用する投資商品です。

投資信託の中でもインデックスファンドに投資することで、そのインデックスに関連した様々な株式に分散して投資することができます。

また、株式と違い、100円程度から購入できるものも多いです。

なぜ、インデックスファンドへの投資をおすすめするかというと

・手軽に分散投資ができる(大きく勝つことはできないが大きく負けにくい)

・投資する際の購入手数料や運用管理費用が低いことが多い

・購入金額が少額でもいい

・積立NISAの対象商品であれば、一定期間、運用益が非課税になる

など株式投資を始める時に始めるハードルを下げてくれる要因がたくさんあるからです。

おすすめの投資信託(ファンド)

それでは私のおすすめの投資信託を紹介します。

それは

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

です!

三菱UFJ国際投信という会社が運用している投資信託で、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスというインデックスに連動しています。

このインデックスは世界全体の株価動向を知るのに広く利用されている指数です。

つまりこの投資信託に投資すると、世界中の株式を対象とした株式投資をしているのと同じような形になるということです。

これから世界の人口は徐々に増加しきますし、経済もそれに伴い発展していけば株価に反映されていくと自分は考えています。

もちろん未来は誰にも分かりませんから、そうならないリスクもあるわけですが、それにしても納得のいきやすい理屈ではないかと思います。

この投資信託の特徴として

・購入手数料がかからない

・運用管理費用が比較的安い

・100円から購入できる

・積立NISAの対象商品になっている

などがあり、これらの特徴から初めて買うには始めやすいと思います。

特に運用管理費用については、年間で2%以上かかるファンドもたくさんある中で0 .1%台と比較的低い水準にあります。

おすすめの証券会社

おすすめの証券会社は楽天証券です!

楽天証券はネット証券で店舗持たないため、比較的手数料が安い水準にあり、ネットで購入できるので便利です。

また、ネット証券ではSBI証券などもありますが、画面が見やすく、過去の投資推移やトータルリターンの把握などを気軽にグラフで見れたりして便利です。

また、楽天ポイントで投資もできるので、ポイントでの投資からスタートすることもでき、本当に気軽に始められます。

おすすめの本

インデックス投資の考え方を理解するのにおすすめの本を2冊紹介します。

1冊目は横山光昭さんの貯金感覚でできる3000円投資生活 デラックスです。

3000円から毎月投資信託を買っていくことで資産形成をしようという本ですが、インデックス投資についても詳しく解説されています。

ベストセラーになっている本ですのでぜひ読んでみてください!

2冊目は山崎元さんの難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!です。

お金や投資に関することでは有名な方で、本書は少し辛口ですが、インデックス投資を含めたお金の増やし方がよく分かります。

最後に:インデックスファンドを購入して勉強しよう!

冒頭でも書きましたが、インデックスファンドを少額でも買ってみるといろんな知識が増えていくので本当におすすめです!

日本やアメリカの株価の変動が気になるようになったり

日々の経済や金融ニュースに目を通すようになったり

インデックスファンド以外の投資商品についても勉強してみたり

と、少額でも購入することで様々な知識が得られるきっかけになります。

株式投資ですので必ずしもお金を増やせるとは限りませんが、このような知識が身につくことは人生にとって大きくプラスだと思います。

ぜひ少額からでも株式投資をスタートさせてみてください!


宅建独学時の勉強法 合格のために必ずやるべきこと

宅建の勉強を独学で始めようという方は合格できるか不安に思うこともあると思います。

また、勉強もどのようにどれくらいやるべきかも迷いがあると思います。

そこで私が宅建合格のために取り組んで効果的であったと思うことを紹介していきたいと思います。

過去問題集を3回以上繰り返す[ただしこれだけをやりすぎない]

まずはよく言われることではあると思いますが、過去問題集に取り組むことです。

自分としてはできれば同じ問題集(10年分くらい)を3回は繰り返すことをおすすめします。

3回程度繰り返すとやっと自分の中に軸ができてきます。

ただし、ここで注意が必要なのは過去問題集だけをやればいいということではないということです!

3回も繰り返すと選択肢の答えを覚えてきてしまいます。

ここで問題なのが少し別の角度から出題されると同じような問題でも解けなくなることです。

ですので、この後に記述するように過去問題集だけを何周もやったからOK!ということで満足しないようにしてください。

おすすめの過去問題集はLECの問題集です。

予想問題集や一問一答などの問題集にも取り組む

次に紹介したいのは予想問題集や一問一答問題集にも取り組むということです。

過去問題集に取り組むことは当然必要なのですが、少なくとももう一つは別の問題集に取り組みことをおすすめします!

先ほども書いたように過去問題集だけだと知識に偏りのようなものができて、違う角度から出題されたりすると解けない場合があります。

ですので過去問題集だけに取り組むだけでなく他の問題集に取り組んで知識を万全にして欲しいです。

昔は過去問題集だけをやっていれば良かったのかもしれませんが、最近は宅建試験の難易度もあがっており、他の問題集に取り組むべきだと思います。

模試を必ず受ける

次に紹介したいのが必ず模試を受けるということです。

これはこの前に書いたことともつながりますが、過去問を解くだけでは十分ではないということを補うことができます。

また、模試という自分にも少しプレッシャーのかかる中で集中して取り組むと、間違えた問題も記憶に残りやすいというメリットもあります。

当然今の自分の実力をはかることもできます。

ぜひ模試を受験して記憶の穴を少なくして欲しいと思います。

スケジュールを立てる

最後に紹介したいのは基本的なことですが、試験日までのスケジュールを立てるということです。

これまで過去問題集に取り組むことや、過去問題集以外の問題集に取り組むことを紹介してきましたが、とにかくそれをこなすには時間が必要です。

自分が問題集をどれくらいのペースで進められるのか、確認しながら試験日まできちんと量をこなせるようにスケジュールを立てることが絶対に必要です。

自分が考えた量をこなせるようにスケジュールをぜひ立ててみてください。

半年ぐらいは期間を取ることをおすすめします。

最後に

ここまでは書いてきたことを実践できれば独学でもかなり合格には近づくと思います。

宅建は普段見慣れない言葉にたくさん触れたりと問題集をこなすのもなかなか大変ですが、とても役立つ知識が身につく資格だと思いますのでぜひ頑張ってください!

会話が続かない悩みを解決する 会話力をアップさせる本

会話が続かず悩んでいる。会話に苦手意識がある。人と楽しく話をしたい。そういった思いを抱えている方もいると思います。

私もそうした思いをずっと抱えていました。

そんな私の会話力をアップさせてくれて、会話への苦手意識を解消してくれた本を紹介します!

「会話がとぎれない!話し方66のルール」

紹介する本は野口敏さんの「会話がとぎれない!話し方66のルール 」です!

本書では話し方のルール、コツを具体例で紹介しながら教えてくれます。

66のルールとあり、色々な方法を紹介してくれるのですが、本書の中で一番強調されているのが話すときに「気持ち」にフォーカスするということです。

これが話を聞くときも、話すときも重要であるということに気づかされます。

このことが理解できるだけでも本書を読む価値があると思います。

話すときも、聞くときも「気持ち」にフォーカスする

話を聞くときには、「気持ち」を話してもらえるように意識したり、共感の「気持ち」を示したりすることが重要であることを教えてくれます。

また、話すときには自分の「気持ち」を話すように意識すること、「気持ち」は楽しい気持ちや嬉しい気持ちはもちろん、辛い気持ちや苦しい気持ちなどのマイナスの感情でも「気持ち」を話すことが重要であることを教えてくれます。

最後に

こういった「話す」「聞く」の「気持ち」をうまくやりとりするためのルールやコツがたくさん紹介されています。

会話に苦手意識がある方は本書を読んでみるとどのように会話すればいいか、手がかりがつかめると思います。

私も本書に書いてあること実践してみて効果を体感しました。

ぜひ会話に悩んでいる方は読んでみてください!


カズオ・イシグロ『日の名残り』[ここが面白い]

読書好きの私がおすすめする世界文学を紹介します。

自分が面白いと思ったポイントを紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください!

カズオ・イシグロ日の名残り

今回はカズオ・イシグロさんの「日の名残り」です!

カズオ・イシグロさんと言えば2017年にノーベル文学賞を受賞して話題になりましたよね。

カズオ・イシグロさんの代表作が『日の名残り』です。この作品はイギリスの文学賞英語圏最高の文学賞とされるブッカー賞も受賞しています。

あらすじはウィキペディアが参考になりますのでみてみてください。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E3%81%AE%E5%90%8D%E6%AE%8B%E3%82%8A

私が面白いと感じたポイントを紹介します。(ネタバレを含みます)

面白いところ :信頼できない語り手

本書では「信頼できない語り手」という手法が使われています。

「信頼できない語り手」というのは語り手の記憶が曖昧だったり、読者を騙そうとしていたり、精神に問題がある語り手であったりすることをいうそうです。

本書では主人公である執事のスティーブンスが語り手です。物語ではスティーブンスが過去を回想するシーンが中心になって描かれています。

ティーブンスは屋敷の主人であるダーリントン卿をとても尊敬し心酔しています。前半から中盤にはダーリントン卿の尊敬できるエピソードが回想のなかに出てきます。

ティーブンスは今は亡きダーリントン卿を今でも尊敬しているのですが、後半にかけて徐々にダーリントン卿が必ずしも有能ではないと思われるシーンも描かれます。

しかし、スティーブンスはそれでもダーリントン卿を尊敬している形で回想シーンが描かれています。

私が面白いと思ったのはこのポイントです。

つまり、物語の中では終始スティーブンスがダーリントン卿を尊敬している形で描かれているのですが、物語が終盤になるとダーリントン卿が有能ではないことが読者には分かるのです。

ティーブンスには尊敬の念があるために、直接的には有能ではないことは語られず、ある種の偏った見方から主人について語られています。

これが本書のポイントの一つである「信頼できない語り手」です。

日の名残り」を読んでこの手法を知って、文学は本当に面白い!と思いました。

自分が小説を書くとしたらこの手法で同じように読者に理解してもらうのは、とても難しく、ややこしい作業だなと感じました。

最後に

今回はカズオ・イシグロさんの『日の名残り』の「信頼できない語り手」という手法を紹介しました。

この手法を理解した上で本書を読むと今までの読書にはない体験が得られると思います!

ぜひ「日の名残り」を読んでみてください!ストーリーも面白いのでとてもおすすめです!

視野が広がる!勉強になって楽しく見られるおすすめの教養番組3選!

最近はYouTubeでも勉強できる機会が増えましたよね。

でも、テレビ番組にも視聴者を飽きさせない工夫のある、楽しくみられて勉強になる番組があります!

YouTubeとは違う、取材力をいかした深く勉強できるおすすめの教養番組を紹介します。

1 .ブラタモリNHK

最初に紹介するのはNHKの土曜日夜7時30分から放送されている「ブラタモリ」です。

ブラタモリではタモリさんが全国各地の街を訪れて、その土地を歴史や地質学、地理学的な観点から掘り下げていく番組です。

特に地質学の観点から、その土地の名産となっている食べ物がなぜ作られるようになったのかや、お城、お寺や神社がなぜそこにあるのかなど、独自のアプローチでその場所を紹介してくれます。

自分の中には今までなかった視点が得られて勉強になります!

ぜひ見てみてください!

街歩きの達人・タモリさんが“ブラブラ”歩きながら知られざる街の歴史や人々の暮らしに迫る「ブラタモリ」。 話題の出来事や街に残された様々な痕跡に出会いながら、街の新たな魅力や歴史・文化などを再発見します。

2 .カンブリア宮殿テレビ東京

次に紹介するのはテレビ東京で木曜日夜10時から放送されている「カンブリア宮殿」です!

カンブリア宮殿は毎回、1つ企業を取り上げ、その企業の経営者を招き、企業の様々な取り組みを掘り下げていくという番組です。

大企業が取り上げられることが多いですが、中小企業が取材を受けることもあります。

また、様々な業種が取り上げられますので、自分の仕事とは全く関係のない業種についても学ぶことができます。

どの企業もその業界のトップランナーばかりですので、多くの学びがあります!

毎週木曜夜11時06分放送。「日経スペシャカンブリア宮殿」の番組公式サイトです。ニュースが伝えない日本経済を、村上龍小池栄子が“カンブリア紀の経済人”を迎えてお伝えする、大人のためのトーク・ライブ・ショーです。「カンブリア宮殿」はテレビ東京ビジネスオンデマンドで、2012年10月放送分からご覧いただけます。

3 .世界遺産(TBS)

最後に紹介するのはTBSで日曜午後6時から放送されている「世界遺産」です!

世界遺産では番組名のとおり世界各地の世界遺産を各回で紹介してくれます。

この番組の特長は何と言っても、映像の美しさです!

自然遺産の場合は特にその美しさに圧倒されます。

また、番組内でその世界遺産の成り立ちも解説されますので、歴史や地学の勉強にもなります。

最後に

今回は3つの勉強になる教養番組を紹介しました!

どの番組も質の高い番組ばかりで、自分の視野を広げてくれますのでぜひご覧ください!


【今度こそ読み切れる!】失敗しない本選びのコツ!

たくさんの本の中からどうやって選べばいいか分からない。

本を買ってみたけど面白くなくて途中で読むのをやめてしまった。

本を選ぶ際にこういった悩みを持つ方もいると思います。

今回はこれまで300冊以上の本を読んできた私が、良い本の選び方、失敗しない本の選び方を紹介します。

この方法を実践していただければ、自分にあった面白い本を選ぶことができますのでぜひ参考にしてください!

Amazonで探してみる

私は本屋さんでももちろん本を探しますが、その際も必ずAmazonは参考にしています。

本を探すためのキーワードが決まっている場合はそのまま検索すれば良いと思いますが、決まっていない場合は各ジャンルのランキングをみていくのが良いです。

その後、ぜひ参考にしていただきたいのがレビュー数です。

Amazonのレビュー数を参考にする

レビュー数が多い場合はやはり良書であることが多いです。

また、各レビューにも参考になった人の数が表示されています。

そのレビューについても目を通してみることをおすすめします。

本の最初ページを読んでみる

Amazonのレビュー数や内容であたりをつけたら、ぜひ本の最初のページを読んでみて欲しいです。

もちろん本屋さんで確認できますし、Amazonでもkindleアプリを使えば無料サンプルを読める本も多いです。

ですがAmazonのサンプルでは全て確認できる訳ではないので、できれば本屋さんに行って確認するのがおすすめです。

本の最初のページで自分と本との相性が分かります!

「いつやるか?今でしょ!」でおなじみの東進ハイスクール現代文講師の林修先生も本の最初の1行、1ページを読むことをおすすめしています。

本の最初のページは著者が本の中でもっとも力を入れているページです。

なぜなら最初のページで読むのを辞められたらその後を読んでもらえないからです。

ですので、最初のページ、またはそこから数ページを読んでみてピンとこない本はその後も同じです。

いくらAmazonで評価が高かったり、ベストセラーになっていたりしてもその本はやめた方がいいでしょう。

最初のページが面白かったら本の中盤も読んでみる

もし、最初の数ページで相性が良さそう、興味をもてそうな本であった場合は、本の中盤も少しだけ読んでみることをおすすめします。

そこも、良さそうであれば最後まで読み通せる本で可能性が高いです。

本との相性は人間の相性のようなもの

本との相性は人間の相性と同じようなものです。

好きな人、苦手な人がいるように本にも相性がありますので、割り切って付き合いましょう。

本の目次を確認する

次に本の目次を確認してみましょう。小説などではあまり役に立ちませんが、ビジネス書や実用書では必ず確認することをおすすめします。

目次を見れば今自分が必要としている情報が載っているかだいたい分かると思います。

気になったところは実際に少し読んでみると良いでしょう。

注意点①この本は読むべきだという考えで選ばない

ここまでのプロセスを実践していただければ、かなり自分にとって良い本が選べると思います。

ただし、気をつけて欲しいのが、この本は読むべきだという考えで選ばないということです。

ロングセラーや名著、古典には難しいものも多い

最初にAmazonのレビュー数をみることをおすすめしましたが、そういった本はロングセラー、名著、古典といった本である場合もあります。

これらの本はもちろん良い本であることが多いのですが、必ずしも自分が読み切れる本ではない場合も多いです。

ですので、やはり自分と本との相性を重視して本を選んでいただきたいと思います。

つい、みんなのおすすめ本を選びたくなりますが、ぜひ自分との相性をしっかりとみてから選んでください!

注意点②1度に何冊も買わない

注意点の2つ目として1度に複数の本を買うことはおすすめしません!

例えば、1度に2冊買うとどちらかの本は後回しになると思います。

本は買った直後一番読み進められます。

ですので、1冊を読んでいるうちにもう1冊への情熱が冷めてしまいます。

できれば1度に何冊も買うのは避けましょう。

注意点③日曜の夕方に買わない

これは、注意点②にもつながるのですが、日曜の夕方以降に買うことはおすすめしません。

なぜなら、月曜から仕事で読む時間がなくなることが多いからです。

その間に本への情熱が冷めてしまいます。

できれば金曜日や土曜日に買ったほうが確実に読み進める時間が確保できます。

最後に

今回は本選びのコツと、選ぶ時の注意点を紹介しました。

今回紹介した方法を使えば、自分にあった本で楽しく、学びの多い読書体験がたくさん得られると思います!

ぜひ試してみてください!

【ポイント3つ!】初心者向け決算書の読み方 貸借対照表編【ざっくり分かる!】

決算書を読めるようになりたい

決算書をどこからみていいのか分からない

決算書の内容を正しく分析できるようになりたい

こんな風に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は中小企業診断士や簿記の資格を持ち、200社以上の中小企業の決算書を見てきた私が、決算書の貸借対照表でまず確認すべきポイント3つをまとめました。

本記事を読んでいただけば、企業の決算内容が貸借対照表から理解できるようになります。

ポイントを3つに絞りましたので、ざっくりとした把握にはなりますが、まずはここからスタートしましょう!

現金・預金の額を月商と比較しよう!

ポイントの1つ目は現金・預金の額がどれくらいあるか確認することです。

具体的には現金・預金の額がその企業の月商つまり、ひと月の売上で考えて何ヶ月分あるかを把握することです。

基準としては月商で1から2ヶ月分を一つの目安としてください。(もちろん業種によって必要額は違いますが一つの目安です)

例えば年商つまり年間の売上高が1億2000万円であれば月商は1000万円です。

この額と実際の現金・預金の合計が1000万円と比較して多いか少ないか比べてみましょう。

これより多ければ多いほど資金繰りには余裕がある場合が多く、少なければ少ないほど資金繰りに余裕がない場合が多くなります。

なぜ、現金・預金の額を確認するかというと、現金・預金がなくなった時が企業が潰れてしまう時だからです。

現金・預金がなくなれば、仕入れをしたり借入金を返済したり、従業員への給料を払ったりできなくなります。

こういった状況では企業の存続は難しいですよね。

ですので、まず現金・預金の額は必ず確認しましょう!

もう一歩踏み込んで 現金・預金の額の推移を把握する

さらにもう一歩踏み込むと、毎年の現金・預金の額の推移を把握できるといいです。

毎年の額の推移をみて、段々と現金・預金の額が減少しているような場合は注意が必要です。

現金が減っているということはその年の企業の収支がマイナスということですが、それが何年も続いている場合には慢性的に赤字体質であることがあります。

要因をはっきりさせることが重要です。

長期借入金÷当期純利益が10を下回るか確認しよう!

ポイントの2つ目は長期借入金の額がどれくらいあるか確認することです。

長期借入金の額の中でも特に金融機関からの借入金の額を確認しましょう。

基準としては長期借入金の額を損益計算書当期純利益の額で割って10を下回るかどうかです。

例えば、長期借入金が1000万円で当期純利益が100万円であれば、長期借入金÷当期純利益は10となります。

これで何をみたいかというと、当期純利益を全て長期借入金の返済にまわしたときに、10年で返済が終わるということです。

通常の長期借入金は長くて10年程度の返済期間となっている場合が多いです。

長期借入金は利益から返済するのが普通ですので長期借入金÷当期純利益が10以内であれば返済に必要な利益がある程度確保されていると言えます。

これが例えば長期借入金が1000万円で当期純利益が10万円だと、長期借入金÷当期純利益は100になります。

これはその年の当期純利益の水準では長期借入金を全て返済するのに100年かかることを意味します。

返済に必要な利益額とは言えないですよね。

当然資金繰りも厳しそうだと考えられます。

長期借入金÷当期純利益が10を下回るか確認しましょう!

繰越利益剰余金の額を確認しよう!

3つ目のポイントは繰越利益剰余金の額の確認です!

繰越利益剰余金は貸借対照表の純資産の部の科目です。

繰越利益剰余金はどういった科目かをざっくり説明しますと、これまでの当期純利益(または損失)の累計です。

創業してから毎年100万円の利益を10年間続けた場合、繰越利益剰余金はざっくり1000万円になるイメージです。

なぜ、繰越利益剰余金の額を確認するかといえば、これまでどれだけ利益を積み重ねてきたかがこの科目を見れば分かるからです。

毎年100万円の利益を10年間続けた場合は1000万円になりますが、反対に毎年100万円の損失(赤字)が10年間続いた場合、繰越利益剰余金はマイナス1000万円になります。

繰越利益剰余金がプラス1000万円なのとマイナス1000万円の場合でどちらが業績が良さそうかは一目瞭然ですよね。

もちろん例外はありますが、繰越利益剰余金の額が大きいほどこれまで利益を積み重ねてきた可能性が高いですから、業績が良い企業であることが多いです。

逆に繰越利益剰余金の額が少ない、あるいはマイナスの場合はこれまでの業績が厳しい場合が多いです。

繰越利益剰余金の額を大きさをチェックして、これまでの業績を想像してみましょう!

まとめ

今回は決算書の貸借対照表で確認すべきポイント3つを紹介しました。

1 .現金・預金の額を月商と比較する

2 .長期借入金÷当期純利益が10を下回るか

3 .繰越利益剰余金の額を確認する

これらのポイントをチェックすれば貸借対照表からざっくりですが、その企業の経営状況が見えてきます。

まずは3つのポイントを確認するところから始めてみましょう!